社交ダンスを教えるということ

2017-05-28
(第3778話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(19)~社交ダンス・スキルやテクニックを教えることを目的としない~ 

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ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。

 

エレナ
「質問です。
教師の考え方で、
『生徒さんを手取り早く上手くさせる』以外に、
一見良さそうだけど、
ジュンコ先生的にはダメってもの、他にもありますか?」

 

ジュンコ先生
「あるわよ。
『社交ダンス・スキルやテクニックを教えることを目的とする』こと。
これは、絶対NGね」

 

エレナ
「へ?
社交ダンス教師なのに!?
社交ダンス・スキルやテクニックを教えることはダメなのですか?」

 

ジュンコ先生
「スキルやテクニックを教えることは、必要よ。
だけど、それを目的にしてはいけない。
ワタシが、肝に命じていることよ」

 

エレナ
「スキルやテクニックを教えても良いけど、
それを、目的にしない!?
うーん???」

 

ジュンコ先生
「ワタシの中では、
社交ダンス教師は、
社交ダンスのスキルやテクニックを教えている人・・・ではないの。
少なくともユニバーサル・ダンス教師にはなれないわ」

 

エレナ
「あ、わかってきました。
社交ダンスは『存在に対する教育』のための、
最高に優れもの教材ってことでしたね。
(第3777話参照)
社交ダンスを使って、
生徒さんの『存在に対する教育』をするのが目的で、
ダンスのスキル、テクニックは、
そのための手段ってことですね」

 

ジュンコ先生
「そうなの。
でもね、教師になると、
これが頭でわかっていてもなかなか難しいのよ。
教師自身が、ダンスのスキル、
テクニックにとらわれてしまうの。
気がつけば、必死になって、
生徒さんにスキルを伝えている・・・」

 

エレナ
「でも、生徒さんは、
『習った気がする』場合もあるのではないですか?
難しいテクニックを知ると、
『あぁ、レベルアップした』という気分にもなれるし」

 

ジュンコ先生
「そういった、満足、納得は大事ね。
不安解消にもなるし、ね。
でも、多くの社交ダンス・スキルやテクニックは
『習った気がする』
『レベルアップした気がする』だけで、実際は、
上手くならないことが多い。
それくらい(社交ダンス・スキルやテクニックは)
難しいものだわ」

 

エレナ
「それはわかります(苦笑)」

 

ジュンコ先生
「早い話、踊れるカラダ、
感じるカラダがないと、スキルやテクニックは、
浸透しないし、定着もしない。
だから、
ダンス・スキルやテクニックを利用して、
カラダ作りや正しい運動を覚えた方が得策なのよ。
そうこうしているうちに、
カラダが変化し、気持ちも変化し、
スキルやテクニックができるようになっている!となってくる
要は、ダンス・スキル・テクニックをすることを
一目散に目指すより、
カラダづくり・ハートづくりをした方が、
結果、ダンス・スキル・テクニックが手に入るわけ」

 

エレナ
「なるほど、逆なんだ。
ジュンコ先生の教室に来られている方はそうですものね!」

 

ジュンコ先生
「そうね。
社交ダンスのスキル・テクニックは、
どんなに簡単そうなものでも奥が深い。
基本ほど、むっちゃ手強い(笑)」
スタンダードの基本中の基本、
ホールドだって、本気でちゃんとやろうとすると、
ものすごく難しいものよ。
でも、ホールドというスキルを利用して、
色んなことが学べるわ。
手のこと、腕のことといった解剖学的なことから、
相手と組むときの精神性
エネルギーの協調性・・
そういったことの方が、
ホールドというスキルよりも大切よってことを
教師は押さえておかなければならないわね」

 

ミニ・ミニ ボイス

肥後橋・練習会にご参加くださった皆さん、
ありがとうございました。

BIC!!
ボディ・アイソレーション・コーディネート

エレナちゃんで可愛く(!?)参加したよ。
「この教材、優れものだなぁ」
って、実感。
終了後、
皆さんのカラダのパーツの置き場が
変わっているんだもの!!
パソやルンバの準備運動にもなったね。

「また、BIC、お願いします」
リクエストあるかも・・・
ヒデ君、また、お願いね。

 

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