社交ダンスを教えるということ
2017-05-27(第3777話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(18)~方向はしっかり指示を出す~
月例ワークショップ&東京ユニプラ&東京ラテン専科&東京スタン専科などの詳しい情報は、
コチラへどうぞ
ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。
エレナ
「ふーん、そうなんだ。
違和感を拾えるって、健全なんだ!」
ジュンコ先生
「そうなのよ。
だから、教師側が、生徒さんに、
『違和感を与えてしまう』と、怖がってはいけないわけ。
(教師が)恐れから、正しい感覚や正解を与えるのではなく、
生徒さんの違和感に寄り添いながら、
自動調節作用を正常に導くための、
サポート、ヘルプが必要なの」
エレナ
「自然治癒能力を促す、お医者さんみたいな役割ですね。
でも、程度が難しそうですね」
ジュンコ先生
「程度?」
エレナ
「うん。
ジュンコ先生が言っているのは、
『違和感は大切な情報で、そこから色々学べるから
教師は、正しい感覚、正解ばかりを与えちゃダメ。
自動調節作用を正常に導くための、
サポート、ヘルプを遠くから行いなさい』
ってことだと思うんですが、
それって、放任主義にならないかなぁって・・・
生徒さんがレッスン中、困っているなと気づいても、
できる限り、放っておく方がいいってことですか?」
ジュンコ先生
「それは、ケース・バイ・ケースね。
ただ、放任主義は奨励していないわ。
行くべき方向は、ちゃんと指示を出すわね」
エレナ
「方向?」
ジュンコ先生
「『東京の神楽坂に行きますよ』みたいに。
東京のはずが、九州や北海道に向いてしまっている人は、
絶対、たどり着けないでしょ?
意味わかる?」
エレナ
「ジュンコ・メソッドの方向は、
しっかり示すということですね?」
ジュンコ先生
「ピンポーン!
放任主義にすると、すぐに、
過去の悪習慣に戻ってしまうからね。
それを、繰り返し練習してもダメ。
違和感に気がつくこともないわ。
だから、
カラダを固めて、脚で踏ん張って、形を作って・・・
といった方向には、行かないように指示を与えるわ」
エレナ
「なるほど。
あ、わかった!
存在に対する教育は『手取り・足取り』するべき、
行動に対する教育は『手取り・足取り』は必要なく、
任せる、見守るほうがいい、
(第3766話参照)
それは、ダンスの生徒さんに対しても一緒ってことですね」
ジュンコ先生
「そうなのよ。
ジュンコ・メソッドというのは、
社交ダンスが上手くなる考え方、
つまり、存在に対する教育が土台になっている。
だから、徹底させる」
エレナ
「あぁ、だから、
教師が、生徒さんを
『手っ取り早く上手くさせよう』
という考えではいけないのか・・・
存在に対する教育は、
手っ取り早くできるものじゃないですもんね。
それ相応の時間が、かかるものなんでしょ?」
ジュンコ先生
「そうなのよ。
存在に対する教育は、焦っちゃダメ。
慎重に、丁寧に、着実に行うべき。
教師側、生徒側、双方に、
忍耐強さ、根気も要るわね・・・
でも、やるべき価値は大いにある。
社交ダンス自体が、
『存在に対する教育』のための、
最高に優れもの教材なんだもの
哲学
宗教
科学
医学
心理学・・
そういったものを軽く超えているわ。
だから、ダンス・テクニックをのみを教えて、
手っ取り早く(社交ダンスを)
上手くさせようなんて、いけない。
もったいないわ」
エレナ
「ユニバーサル教師の方々への、
『存在に対する教育』は
『手取り・足取り』が続いているということでしたが、
そういった考え方を伝えているのですね」
(第3759話参照)
ジュンコ先生
「そうね。
ユニバーサル・ダンス教師は、
ジュンコ・メソッドを通し、
社交ダンスという最高の教材を
使いこなせるようにならなきゃいけないからね。
言い換えれば・・・
生徒さんへ、
社交ダンスを使って存在に対する教育ができる
教師でなければならない・・・
そういった教師を育てることが、
ワタシの任務だと思っているわ」
ミニ・ミニ ボイス
“大阪”ワークショップ、全日程終了!!
ありがとうございました。
いやいや、学びの多いワークショップだったね。
「本来のリード&フォローって、
背骨の信号を伝えあうことやないか!?」
BY ヒデ
すごい!!
ヒデ君的にも、色んな発見があったみたいね。
皆さんの変化も、ハンパなく・・・
競技スタイルが機能訓練になる面白さを
知っていただけたようで、良かった。
さぁて、
27日(土)は、
肥後橋・練習会です。
ヒデ先生担当
BIC(10:00開場)
と、
ラテン・リバイバル
(レボリューション・ルンバとファイヤー・パソドブレ)
ご参加くださる方、ありがとうございます。
エレナも楽しみにしてます❤︎
お気に入りに追加