社交ダンスを教えるということ
2017-05-24(第3774話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(15)~良い状態の感覚ばかりを与えようとするのはNG~
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ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。
エレナ
「教師が『生徒さんを手取り早く上手くさせる』
という考えがNGなのは、
『生徒さんの気づきが少なくなること』
以外の理由もあるのですか?」
ジュンコ先生
「ええ、あるわ。
教師に、
『生徒さんを手取り早く上手くさせたい』
という想いがあると、
出来上がりに近い、
良い状態の感覚ばかりを与えようとしてしまう。
これが良くないの。
みんなを、
『できた!』
とか、
『楽しかったぁ!』
という世界に引っ張っていってしまう・・・」
エレナ
「えぇっ?!
それって、ダメなのですか?」
ジュンコ先生
「絶対ダメということではない。
『できた!』や『楽しい!』が、
必要な時期もあるわ。
特に、
ずっと『できない』世界にいた人には、
『自分にだってできるんだ!』という世界を、
知ってもらうことはとっても大事だし、
ずっと『楽しくない』世界で踊っていた人には、
『ダンスは、楽しい』という世界を感じてもらうように、
教師は指導していくものよ。
ダンスの成長レベルでいうと“解放期”の頃ね」
エレナ
「解放期!
今の私は、そうだと思います」
ジュンコ先生
「やがてエレナちゃんも成長して、
さらなるレベル・アップを望む時がやってくるわ。
そういう人に対しては、導き方を変えなければいけない」
エレナ
「『できた』とか『楽しい』がない世界に、導くのですか?」
ジュンコ先生
「ううん、もっと高いレベルでの
『できた』とか『楽しい』とかいう世界があるわけね。
そこに導くには、
『できた』とか『楽しい』という感情に、
とらわれる世界から脱却させていかなければならない。
『できた』とか『楽しい』だけに、
とらわれているようでは、
本当に上手くはならないからね」
エレナ
「わぁ〜、なぁんか、高度!
意味がわかるようで・・・やっぱ、わからないです」
ジュンコ先生
「さっき、教師に
『生徒さんを手取り早く上手くさせたい』
という想いがあると、出来上がりに近い、
良い状態の感覚ばかりを与えようとしてしまうと言ったでしょ?
それがなぜNGなのかを、お話しするわね。
理由は・・・『違和感』を拾えなくなるから。
これがNGなのよ」
ミニ・ミニ ボイス
24日朝、東京から大阪へ。
29日には、また東京だ。
一旦、大阪へ戻るが、
6月初め、神楽坂・練習会のため再び東京へ。
行ったり、来たり・・
こーいう、
お仕事・フィーリング
憧れだったから、うれしいな。
ますます、
ドラマチック人生になっていく、予感。
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