社交ダンスを教えるということ

2017-05-23
(第3773話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(14)~変化力、対応力、洞察力が身につかない~ 

月例ワークショップ東京ユニプラ東京ラテン専科東京スタン専科などの詳しい情報は、

コチラへどうぞ

 

ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。

 

エレナ
「なぜ、教師が『生徒さんを手取り早く上手くさせる』
という考えは、ダメなのですか?」

 

ジュンコ先生
気づきが少なくなるから、よ。
教師が『生徒さんを手取り早く上手くさせる』
という考えだと、
生徒の気づきを奪うことになるわ」

 

エレナ
「気づきを奪う!?」

 

ジュンコ先生
「ええ。
教師が生徒さんを手取り早く上手くさせたい場合
授業形態、方式に、
その意図(いと=こうしようというねらい)が現れる。
『行動』にクリアな指示を出すことも多い。
例えば、あるフィガーのリード&フォローを教える際、
『ボディのココを、使って、こんな風にしなさい』
みたいに。
教師からそういう指示を出されたら、
エレナちゃんは、どうする?」

 

エレナ
「まんま、言われた通りにやるだろうなぁ」

 

ジュンコ先生
「そうね。
言われたことを、目指して、やるわよね?
他の選択は、しないわね?
この時点で、気づきは奪われていることが多いの」

 

エレナ
「あぁ、なんとなくわかってきた。
こうしなさいと言われれば、そうするもんね。
することに一生懸命で、
ほとんどの感覚をそこに向けてしまう。
だから、他のことへの気づきが鈍くなる」

 

ジュンコ先生
「そうなの。
ところが・・・
ステップのみ教え、
さっと踊って見せるなりしてから、
『さぁ、やってみましょう』
というような指示だったら、
エレナちゃんは、どうする?」

 

エレナ
「そりゃぁ、やってみます。
アレコレ工夫しながら、やるだろうなぁ」

 

ジュンコ先生
「そうね。
あーだの、こーだの・・色々やってみるわね。
それがいいのよ。
カラダは、そこから何かを学びとる。
つまり、気づきがあるの」

 

エレナ
「ふーん、そういうことか」

 

ジュンコ先生
「社交ダンスって、
相手や音楽とのコミュニケーション学習でもあるわ。
しかも、内的気的知覚的感情的・・
包括的なコミュニケーション。
変化力や、対応力、洞察力をものすごく要するわ。
手取り早く上手くさせるために
『正解』のようなエリアばっかりを教えちゃうと、
こういった力が身につかない。
結果、薄っぺらなダンスになっちゃうことが多いの」

 

エレナ
「薄っぺらで表面的なダンスは、イヤだな。
たくさんの気づきを得ながら上手くなった方が、
奥行きのあるダンスになれるんですね」

 

ジュンコ先生
「そうね・・・」

 

ミニ・ミニ ボイス

“東京”です。

暑くなったね。
でも、神楽坂・教室
地下のせいか、ひんやりしてます。
体温低めのワタシは、
じっとしていたら、寒いくらい!?

でもね、ちょっと踊ったら・・・
やっぱ、暑いや。

さて、
23日も個人セッションあり。
教師の方々の成長が、うれしいです。

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加
Comment





Comment