スタンダード専科

2018-09-15
(第4254話)スタンダード専科シリーズvol.7 ダリエンソ・タンゴへようこそ! ~下半身は、スタッカート 上半身は、レガート〜   

前回の続き。

さて、これからお話ししたい
「タンゴの特徴である
スタッカートを表現しようとすることで、
トラブルを引き起こす」
ところは、
サドゥン・ムーブメントよりも、
もっともっと基礎的な部分なんだよ。

どこでしょう!?

チョット質問してみようかな・・・
タンゴのスタッカート表現は、
カラダのあらゆる部位で行ってOKなんだけど、
基本、どの部分で行うのか、ご存知?
Qさん、どう?

 

Q
「アシかな?」

 

おぉ!正解!
主に、脚部なの。
なぜ、そう思ったのかな?

 

Q
「床からわずかに足を持ち上げ、
膝をピックアップしつつ、
1歩、1歩・・・が、
タンゴ・ウォークの基礎と習ったからです」

 

いいわね。
スタッカート表現がもっとも現れているのは、
実は、タンゴ・ウォークなのよ。

 

Q
「では、そこにトラブルがあるってことですか?
タンゴ・ウォークで、
切るように表現することは間違いなのですか?」

 

いいえ。
間違いではない。
タンゴ・ウォークで、スタッカート表現・・・
これがちゃーんとできれば、
他も部位にも伝播(でんぱん)していくでしょうね。
伝播って、伝わると言う意味よ。

 

Q
「ジャァ、どこがトラブルなのですか?」

 

ウォークで、
脚部を正しくスタッカート表現させるには、
上半身の力がいるのよ。
もっと言えば、
上半身はレガートであるべきなのよ。

 

Q
「あぁ、そうなんですか!?
下半身は、スタッカート
上半身は、レガート
ってことは、
下半身は、歯切れよく
上半身は、切れ目なくなめらかに・・
なんか、イメージが変わりました!」

 

それは、良かった。
でもね、イメージが変わったとして、
実際は、どうかしら?
下半身は切る、
上半身は切れない・・・どんな風になるかな?」

 

Qさん、実際に歩いてみている。

 

Q
「足が止まったら、上半身も一緒に止まっちゃう。
それを、無理に、
切れない動きにしようとすると・・・つんのめってきますね(笑)
すごく力みを感じます」

 

今までは、どんな風に(タンゴ・ウォークを)やっていたの?

 

Q
「足を少し床から持ち上げて、切りながら、1歩1歩・・
上半身はレガートに、という意識はありませんでした」

 

で、今、上半身はレガートにという意識を持って、
歩くとどうだった?

 

Q
「正直、上半身はレガートにという意識がなかった方が、
なんだか、歩きやすかったです。
まっすぐ立って、安定して、
ただ、スタッカートに移動しているって感じでしたが・・・」

 

実は、それがトラブルなの。
「タンゴの特徴であるスタッカートを表現しようとすることで、
引き起こされるトラブル」よ。

 

Q
「確かに、まっすぐ立って、安定して、
ただ、移動しているだけだと、
音楽は関係なかったように思います。
でも、上半身はレガートにしたら、余計に、力んで
音楽どころではなかったです」

 

それも、トラブル。
最近は、こっちのトラブルの方が多いかな。

 

Q
「こっちとは?」

 

下半身は、スタッカート
上半身は、レガート
これをやろうとすることが、
大きなトラブルになってきているわ・・・

 

ミニ・ミニ ボイス

本日“大阪”100プラです。
ご参加くださる皆さん、ありがとうございます。

クイック・ファンデーション、やるよぉ。
広いところで、飛んだり・跳ねたり・走ったり
ふわぁ。
カンタービレ・ワルツのmishmash(ミシュマッシュ)もあるよ。
どーしよぉ!?
覚えているかな?

他にも100プラ的なこと、やりますよぉ。
リクエストも可。
お楽しみに!

 

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2018-09-15 | Posted in スタンダード専科No Comments » 
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