スタンダード専科
2018-09-12(第4251話)スタンダード専科シリーズvol.7 ダリエンソ・タンゴへようこそ! ~電撃のリズム・無音の魔術師〜
前回の続き。
「競技スタイルタンゴで音楽との合奏を目指す」
役割を担った
「ダリエンソ・タンゴ」
その“誕生秘話”が続いております。
直接、レッスンに関係ない話(!?)のようで、
実は、めっちゃ、あり!!なので、
もう少し聴いてくださいね。
その「ラ・クンパルシータ」に出会った時、
「わ!エエなぁ〜!
探していた曲だ」
背筋が、ゾワッとなった。
が、次の瞬間
「課題曲にするのは、ちょっと難しいかなぁ〜」
ためらいの理由は、特徴的な演奏方法にあった。
「演奏途中で、曲が消える」
そう、
突然「無音」になるのだ。
しかも、
エントリー、つまり、
スタートから非常に早い段階で、
第1回目の「無音」が現れるんだ。
「無音」であっても、もちろん、踊れないことはない。
演出次第では、非常にドラマチックな作品となるだろう。
が、実際、フィガーを組み、
皆さんに踊ってもらうとなると・・・
「うーん」
ビギナーさんの参加も多い今回、
ちょっと冒険かな、と思ったのだ。
ただでさえ難しい、タンゴ・テクニック。
曲まで難しいとなると、こりゃ大変だ。
名演奏だからといって、ゴリ押しは危険。
しょっぱなのエントリーから
「???」
ビミョーな印象になってしまっては、
問題だもんなぁ・・・
迷ったワタシは、曲について調べてみることにした。
そこで、初めて
「ファン・ダリエンソ」という名を知ったのだ。
「タンゴのヴァイオリン奏者、
オルケスタ・ティピカ『ダリエンソ楽団』の指揮者」
なになに?
「古典タンゴの真髄
ダリエンソを語らずして、タンゴを語らずなかれ」
へぇ〜!
超有名タンゴ楽団の演奏だったのか。
そして、調べるほどに、
この「ラ・クンパルシータ」を
なぜ「探していた曲だ!」と直感したのか、
その理由がよーくわかってきたんだな。
電撃のリズム
軽快かつ切れ味のあるスタッカートで
攻めていくパンチのある演奏方法
ピアニッシモからフォルテッシモまで、
波のうねりが変幻自在
無音の魔術師
強拍の連続であるのに、飽きさせない、ダイナミズム
求めていた「強さ」がまんま、
(第4250話参照)
楽団の演奏スタイルだったというわけなのだ。
「競技スタイルタンゴで音楽との合奏を目指す」
大きな役割を担う課題曲として、
これ以上の「ラ・クンパルシータ」は、ない!!
採用決定。
即、フィガー作りに取り組んだ。
「無音」を含むエントリー部分。
タンゴの定番ベーシック・フィガー構成で、
乗り切れた・・・
さて、
採用の決定打となったのは、
「強さ」だ。
中でも「スタッカート」だ。
実は、この
「スタッカート」こそが、
競技スタイルタンゴの基礎テクニックの源(みなもと)
また、その「スタッカート」への“誤解”が、
競技スタイルタンゴを難しくしている
大きな原因でもあるのだ・・・
ミニ・ミニ ボイス
久しぶりに、ゆっくり寝ました。
久しぶりに、8階にてお勉強、で、過ごしました。
久しぶりに、ヒデくんと一緒に、
お気に入りのラーメンを食べに行きました。
肥後橋駅3分。
座王(ざおう)
あっさりだしが、カラダに優しい。
ラーメンを食べ切る体力が戻って来て、うれしいです。
お気に入りに追加