（第3877話）快刀乱麻クリニック　ダンスの根本的“なぜ？”の解決に迫る　あのフィガーの見過ごし難点に迫る（39）～ホバァ・クロス「見せ場」のスウェイ～

快刀乱麻クリニック

2017-09-03
（第3877話）快刀乱麻クリニック　ダンスの根本的“なぜ？”の解決に迫る　あのフィガーの見過ごし難点に迫る（39）～ホバァ・クロス「見せ場」のスウェイ～

「ホバァ・クロス」におけるスウェイの話に戻ろう。

歩順４　男性左　女性右
歩順６　男性右　女性左
歩順７　男性右　女性左
で、主に使用されているスウェイは、
肩、肩甲骨で行う
「ショルダー・スウェイ」
だったね。

スポーツ・ダンスの教科書には、
「コスメティック・スウェイ」とあるものだ。

コスメティックとは、
「装飾、アレンジ」の意味。
教科書には、こんな風にある。
「肩、肩甲骨でなされる、わずかながらの傾き。
ヘッドの大きな変化は、なしで行うこと。
このスウェイがなされるときは、
ボディの片側が収縮、
もう一方は伸長が行われる」

「わずかながら」とあるが、
近年の世界トップ・クラスのパフォーマンスを観るや
「うーん・・・
結構、豪快なスウェイ、かかってるやん！？」
てな感じでもある。

一体、どう解釈したらいいんだろう？
これは・・・

「肩のスウェイはわずかでも、
背骨、あばらに連動することで、
大きなスウェイになる」

「股関節、インナーレッグに連動することで、
ムーブ（移動）に繋がる」

という風に受け取って欲しいんだ。

では、これを元に、
「ホバァ・クロス」におけるスウェイを観ていこう。

歩順４　男性左　女性右
ここは、男女が、
ホヴァしながら＝空中で旋回、漂いながら
クロスになる＝交差する、まさに「見せ場」だ。

男性女性ともに、
フットの置き場を決定してから、
「ショルダー・スウェイ」を試みて欲しい。
もち、背骨、アバラのスウェイもかかるため
男性、右アバラ・アップで
やや右回転がかかり、
女性は、左アバラ・アップ
やや、左回転がかかる。
女性、この左回転のおかげで、
男性とばらけないで済む効果もある。
ちなみに、男女の回転が反対なのは、
背骨カップリングモーションによる。
インナーで行われるものなので、
その辺り、よろしく！
反動で、トップもカウンターに開くと、綺麗！
ただし、女性は左を観たまんまの方が、
バランス的にはいいだろう。