快刀乱麻クリニック

2016-09-07
(第3515話)快刀乱麻クリニック ダンスの根本的“なぜ?”の解決に迫る スイングの実学(23)~ドライブのスイング〜   

さて、
フォワード・ドライブ=前方への推進練習をやってみよう。

フォワード・ドライブには、右足の前進と左足の前進がある。
まずは
右足のフォワード・ドライブをやってみよう。

左足に体重。
右足をバックキック。
そう、後ろに振り上げるんだ。
いわば、脚部にバック・スイングをかけるわけ。
アシは床からさほど上げなくてもいいけどね、
起点はメッチャ大事だよ。
できるだけ“高いところ”が鉄則だ。
この辺りは、身体操作レベルによるけどね。
さぁて、目指す起点は、どこだろう?
股関節ではなく、みぞおち・・
いや、みぞおちでもまだ、低いんだ。
アバラ?
いや、もうチョイ上だ。
答えは、
第7頸椎
一番下の首、胴体つながりの部分だ。
ここから、振る。
セスジのユルミがないと、
すごく難しいって感じだろうけどね。
まぁ、イメージだけでもいいからやってみて。

んじゃ、もう1回、バックキックしよう。
で、振り下ろして来る。
コレを何度か繰り返してみよう。
チェック。
骨盤がスイングされているかな?
これ、ヒップ・スイングね。
ん?
右のヒップは当然、左もスイングしている?
OKだ。
左アシの膝をチェック。
スイングに合わせて使われているはず。
アバラはどうかな?
ここもスイングしているかな?
そして・・・ここが大事なチェック項目だよ。
(左足上で)ボディ・ウエイトが前方に、
動いているかな?
確認できたら
やや、オーバー・バランスまで、動かしてみて。
バランス取れているかな?
では、今、感じ取った、ボディ・ウエイトと共に、
前方へ右アシを送り出そう。
ガバッと、前後にアシが開いた状態。
ここまでは、主に、
ペンデュラム・スイングが行われたってもん。
でも、ここで、終わりでは、ない。
今は、まだ、カラダは、両足の中間にある感じのはず。
右足にちゃーんと体重移動するには、
まだやるべきことがある。
前方へのプッシュだ。
そのプッシュ・アクションによって、
体重は右足へ確実に移り、左足は後ろへ長く伸びる。
つま先まできれーいにね。
バックキック状態になるんだな。
プッシュ・アクションは、
スタンディングレッグである左足、
ムービングレッグである右足それぞれでおこなわれるのだが、
それは、単に結果であって、
実はメトロノーム・スイングが主役なんだ。
プッシュ・アクションの間じゅう、
上半身(特に頭部)が、まっすぐを保ちながらも
ずーっと動き続けているのを感じてみよう。
できるならペンデュラム・スイングをかけている間も、ね。

ドライブの際、多くの人が、下半身しか認知していない。
つまりこれって、ペンデュラム・スイングのみの認知ってこと。
それと共にある、メトロノーム・スイングを認知できれば
ずーっと、セスジの移動感覚をつかむことができるだろう。

 

ミニ・ミニ ボイス

月1・恒例介護施設でのダンス。

「二元コネクト・スペース・テンション」
ダンスでの氣の操作をトライ。
よっしゃ!な、手応えがあった。

特養(特別養護老人ホーム)のトアる“おばあちゃん”と、
忘れられないコネクト体験。
異次元で触れ合った感覚だった。

“おばあちゃん”
カラダの中が動き始めるや、
無表情だった目に光が灯っていった。
しかも、
インナーの動きをちゃんと自分で捉えている!?
「おばあちゃん、きっと、歩けるようになるよ」
何度も、そうささやいた。
と、別れ際、
「ありがとうございました」
初めて、声を聴いた・・・(涙)

濃密で長い1日。
カラダが、なんとか、最後までもってくれて、良かった。
ゆっくり休まなきゃ。

 

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2016-09-07 | Posted in 快刀乱麻クリニックNo Comments » 
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