快刀乱麻クリニック
2016-04-11(第3366話)快刀乱麻クリニック ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る ズバリ!ワンピースで踊るには!?(31)~ラテラル・ライン〜
筋膜ライン紹介の続きだよ。
ジュンコ先生
「カラダにある筋膜ラインの紹介、続きは、
まずは、身体の両側を走る
『ラテラル(横の)・ライン』
別名『外側線』
これは足の内側と外側から始まり、
くるぶしの後ろを通って、
ふくらはぎのアウトサイドにある
腓骨(ひこつ)に沿って足を上がる。
そこから、ももの外側、お尻の外側を通って、
ウェスト部分では腹筋が交差し、
肋骨のところでは肋間筋、
首では板状筋と胸鎖乳突筋が交わる・・という風に、
全体が身体の外側をおおうカゴのようになってるの。
イメージできるかな?」
エレナ
「なんとなく。
でも、なぜ、そんなカゴにみたいな
ラインになっているのですか?」
ジュンコ先生
「エレナちゃん、
カラダを左右にくねくねさせてみて。
そう!うまいわね。
たとえば魚は、尾びれを使いながら、
そうやって、
左右にくねくねさせながら進行していくわ。
こういう動きを、側屈というんだけど、
ヒトのこういう横の曲げ伸ばし、
つまり、側屈ではなく、
おもに伸展と屈曲によって動いているの。
言い換えれば、アップとダウンの運動ね。
2足歩行のヒトは、
肋骨や骨盤にあまり横揺れがかかると、
歩行にふさわしくないブレが出るから、
横方向の動きを制限しているわけ。
それで、カゴ状になっているの」
エレナ
「横揺れを吸収して、
抑えているということですか?」
ジュンコ先生
「そうね。
この『ラテラル・ライン』
ワタシ的には非常に注目しているわ。
まずは、聴覚」
エレナ
「聴覚?
あ、以前、ブログにありましたね。
確か、魚の側線・・」
ジュンコ先生
「よく覚えているわね。
(第1521・1522話参照)
この『ラテラル・ライン』は、
聴覚機能があるのでは?と言われているわ。
それから歩行・・
あばらの筋肉、肋間筋が呼吸機能だけでなく、
歩行機能もあるのかもと、
本気で、思うようになったのは、
筋膜の勉強をしてからだったわ」
エレナ
「あばらが歩行機能?
すごい、斬新ですね」
ジュンコ先生
「そうね。
筋膜の世界観は、
まだ未知なるものがいっぱい。
今もなお、研究が進められているというわ。
さて、次も面白いわよ。
『ラセン線』・・・」
ミニ・ミニ ボイス
“東京”ワークショップ、無事終了!
みなさーん、ありがとうございました。
やや予定を変更し、
ダンスのメッチャ本質を、
どーんと伝えちゃいました!
プロフェッショナルな内容に、
よくついてきてくださいました。
自力がついてきた証、ね。
来月に続きまーす!
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