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2024-10-03(第6465話)Junko’s Information(お知らせ)vol.57 騎馬 〜命のやりとり。ありがたき“乗り物”〜
前回記事の続き。
瀧尾神社 神幸祭で馬に乗った。
全てが・・・初。
乗ることはおろか、触れることも、なかったなぁ。
馬が嫌いというわけではない。
一般的な興味が湧いてこないって感じ。
“ふれあい動物園”みたいなところへ行っても、
なでなでしながら
「かわいい」
とか
「おとなしい」
とか
「優しい目をしてる」
気分に、ぜーんぜん、ならない。
で、あるが、
関西大学入学時
「乗馬部に入ろうかな?」と、割と本気で、思った。
結局、見学にも行かず、ダンス部へ・・・となったけどね。
ソンナコンナも、今から思えば
伏線だったのかなぁ。
(第5987話参照)
神幸祭
いよいよ、初乗りのシーン。
馬の左横に立ち、
左足を鎧(あぶみ)にかける。
おっとぉ!
装束が固くて、ヒザが曲がらん! 大腿骨も使えん!
草鞋(わらじ)が、鎧にひっかっかる!
手助けをもらい、こと無きを得た。
ヤバかったのは、ここだけ。
後は、一気。
鞍に手かけ、ぐいっとカラダを持ち上げ、跨(また)いだ。
馬は揺れたが、気にならず、ストン・・
座った。
手綱を手にした。
驚いた。
これだ!
この感覚だ!
うれしい。
帰ってきた。
命のやりとりができる、ありがたき“乗り物” よ。
と、ヒデくんが聞いてきた。
「どうですか?」
ワタシは答えた。
「全然、怖くないです」
喜びが、込み上げてきた。
右手、ガッツポーズ。
「すっごい、いい感じ!!」
あとは、全くの“自然”だった。
馬の血潮、筋肉の揺れを感じつつ、命を分かち合う。
内腿(うちもも)と下腿(かたい)で、コンタクト。
坐骨と背骨で揺れを合わせ
時折、腰を浮かせ、宙に浮いていた。
常に、労い、声をかけ、撫でさする・・・
馬との一体感
馬上からの景色
何度も何度も経験しているかのよう・・・
兄貴が言った。
「その通り。
お前は、知っているのだ」
「だが、このような“平和なる大歓喜”で乗るのは、俺も初めてだぞ」
泉涌寺から瀧尾神社までの
フィナーレ
感極まった。
ワタシは、馬上で、何度も天を仰いだ。
「これは・・・すごいことになったぞ」
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