エッセイ

2016-02-12
(第3307話)チョット中休み エッセイvol.125 社交ダンスが上手くなる教室・展望(18)~安易に協力しあわない〜 

前回の続き。

 

リポーター
「シナジー効果・・・相乗効果ですね。
それぞれの教室が、
協力しあう体制が大事ということですね?」

 

ジュンコ先生
「いいえ・・・それは、違います」

 

リポーター
「え?
協力しあうことは、違うのですか?」

 

ジュンコ先生
「はい。
むしろ、簡単に協力しあっては、いけない
と思っています」

 

リポーター
「それは、どういう理由ですか?」

 

ジュンコ先生
「ワタシ思うに、
社交ダンスの教師って、どんな人であっても、
それぞれパワーがあり、
自我がしっかりしている
『これが、正しい』という主張がある。
言わば『お山の大将』的な方も多いと思うんです。
そういった資質は、踊りを追求すればするほどに、
ナチュラルに目覚めてくるものだと思いますし、
だからこそ、大切なことでもあると思うのです。
でも、気をつけないと、
簡単に組んじゃうと、ぶつかり合う・・・
『一緒にヤレると思って、
組んでみたけれど、違うかった』と、
余計に、要らない分裂を生むと思うのです」

 

リポーター
「なるほど。
上層部は常に、もめている感じがありますね。
それに、カップル解消も頻繁です」

 

ジュンコ先生
「分裂、統合を繰り返す・・・
そうやりながら、大きくなっていくことは、
ある意味“真理”だと思います。
でも、それとは別に、
レベルアップを目指さないと
いけないこともあると思っています。
そのためには、先ほど言ったように、
簡単に協力しあわないことが大事と思うのです。
それぞれの教室が、
自分たちの思う
『理想の社交ダンス教室』なる理念をもって、
実践すること・・・
そうしていけば、組むべきもの同士は、
自然に組むようになるでしょう」

 

リポーター
「無理しない方が良いと?」

 

ジュンコ先生
「はい。
そうすることで、
教室同士が、安易に協力しあうことで生み出される
『しがらみ』を撤廃できると思うのです。
先生間、教室間に生まれる『しがらみ』を、
生徒さんがかぶることがあってはならない・・・
生徒さんは、自分のダンスに集中すれば良い、
そいういう環境を作ることは、
非常に大事だと思うのです」

 

ミニ・ミニ ボイス

指輪、時計、ネックレス・・
装飾品はあまり身につけない。
なにやら、気になる、からだ。
が、
最近、腕時計をするようになった。
母の形見。
随分前の「母の日」に、プレゼントしたものだ。

母は専業主婦だったが、
家事をするときも時計を外すことがなかった。
認知症になってからも、ずーっとつけて、
しょっちゅう見ていた、そうな。
「お父さんの、夕飯、作らな・・・(作らないと)」

ベルトは、見事なまでに、ボロボロになっていた。
きつく引っ張っていたのだろう、
一部分、切れかかっていた。

ボロボロ・べルトのまんま、
身に付けたかったが・・・
似た感じの黒革ベルトに替えた。

そういえば、
フェスタで羽織った“着物”も、母のもの。
形見って、特別なパワーが宿るのだな。
偲びつつ、感謝。
「守られ度」がアップしたせいか、
以前にも増して、
生きる意味を感じるようになった、
今日この頃だ。

 

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2016-02-12 | Posted in エッセイ1 Comment » 

コメント1件

 Kaori | 2016.02.12 11:25

“ 生徒さんは、自分のダンスに集中すれば良い ”
今まさに実感していますが、この言葉に、心から共感します。

子は、親が生きているうちは幾つになっても子供ですが、親が亡くなって初めて、今度は自分が親になり次は自分の番、明日は我が身と自分の生死を思い知らされます。
人の命は不思議ですが、自分の一生を大切に生きたいと思います。

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