エッセイ

2016-02-08
(第3303話)チョット中休み エッセイvol.125 社交ダンスが上手くなる教室・展望(14)~最期、人のために生きた〜 

前回の続き。

ヒデくんは言う。
「お父さんと、お母さん、ホンマ、
最期に、エエ仕事、しはったなぁ」

ここでの“仕事”とは、
人の役に立つ、使命的な仕事を指す。
上記ヒデくんの言葉を言い換えれば、
「父と母は、最期に、人のために生きた」
ということになる。

生前、父は、薬を売っていた。
母は、専業主婦で、いわゆる仕事の経験はない。
両親ともに、
特に「人のために生きる」というタイプではなかった。
が、「自分のために生きる」は、もっとなかった。
どちらかといえば、
「自分をおろそかにする」ことが多かった。
「自分を愛する」概念がなく、
自分のことは後回しにし、家族のために“犠牲”になる
タイプだったのだ。

そんな父と母が、
最期に、本当の意味で「人のために生きた」
ヒデくん同様、ワタシも、そう思う。
今回の「ドラマ」一部始終の中で、
このことが一番、
ワタシ的感動・ポイントではないかと、思っている。

さて、
人とは、誰を指すのか?
まずは・・・2人の娘
ヒロコとジュンコだ。

母は、もともと、
「娘のために、生きる」は、非常に強かったが、
娘の望みとズレることが多々あった。
父の娘への想いは、
母の想いの強さの陰に隠れてしまっている感じだった。
それが、人生のラスト、
おそらくは初めて2人で協力し合い、
真に娘のために生きた・・・。

その証(あかし)は、次の中に凝縮されている。

「ヒロコ、ジュンコ、2人にとって
最もいい時期を選び、ほぼ同日に亡くなった。
一度に、お通夜、告別式をすませるように、取り計らい、
”圧倒的な夫婦・愛”を記憶に中に刻みつけ、
一緒に、旅立って行った」

ヒロコへは、
「ありがとう。
面倒かけてすまなかったな」という想いを込めて。
もう、これ以上、自分たちの世話で、
不当に時間が奪われないように、
無駄な支出を抑え、
できるだけお金を残せるように
少しでも、カラダが休まるように
どんな時も、気楽でいれるように
そして何より、悲しみが、少なくて済むように

ワタシ、ジュンコへは、
「仕事、頑張れよ。
応援させてもらうぞ」なる想いを込めて。

社交ダンス教師として、
さらなるレベル・アップを望み
「社交ダンスが上手くなる教室・展望」
ホンキ目を向け始めたワタシにとって、
父と母が残してくれた功績は、あまりにも大きい。

さらに、重要なのは、
今回の「父と母の最期の仕事」は、
2人の娘だけに役に立っただけではないということだ。

我が家のファミリートラブルが、奇跡の結末を迎えたことは、
(第2922話参照)
ブログ読者にも、なんらかの影響を与えたはずだ。
実際
「不謹慎かもしれませんが・・・
ホント、良かったですねぇ
色んな意味で最高の終わり方ではないですか!」
なる声の多かったこと!
自分たちのことと重ね合わせ、
救われた想いになる方、
勇気付けられる方もいたようだった。
また、
奇跡のパワーにあやかり、巻き込まれ
「自分の人生にも、
奇跡を起こすことができるかもしれない・・・」
と、思い始めた方も。

嬉しい。
そして、
こういった影響がこの先も続き、
形を変えつつも、広がっていくことを望んでいる。
「死してもなお、2人の“仕事”は、続く」
それは、父と母の望みでもあるように思う。
父と母が、この世に生き、死んだ、証ともなるからだ。

さて、
「奇跡の結末」のお話、いかがだったでしょう?
そろそろ、
本題であります「社交ダンスが上手くなる教室・展望」
に入っていこうと思うんだけど、
あ、一つ、忘れていたことがあったんだ。

番外編!?
「奇跡の結末」だ。

 

ミニ・ミニ ボイス

ラテン専科、サンバ 第1回目無事終了!

サンバって楽しい〜!
踊れるカラダ作りにいいね!
なぁんて、思っていただけたんじゃないかなぁ。

それにしても、よーく踊ったねぇ。
みんな、めっちゃ、上手くなる手応え。
ヨシ!!!

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加
2016-02-08 | Posted in エッセイ1 Comment » 

コメント1件

 marumo | 2016.02.09 9:15

ジュンコ先生へ
最後まで読ませていただきました。
ありがとうございました。

命の誕生やその命を終えて旅立つとき、そのなかで奇跡に立ち会うことはそうないと思います。
これまでたくさんの奇跡に出会ってきたことを思い出し、貴重な経験をしていた(その場にいることを許された)ということに気づきました。
これからどんな意味をなしていくのかはわかりませんが・・・

以前に、ジュンコ先生がどんなことがあってもダンスを優先するというような内容を話していましたね。(ブログにも書かれていましたが)
そのときから実はジュンコ先生のことをとても心配していました。
ダンスが助けてくれることも信じています。
どんな形であってもきちんとお別れをして欲しいと願っていました。

ストーリーを読み終え、「あぁ、本当に良かった」「すばらしい」「素敵だ」と何度思ったか・・・

心配していたことは解決されたのだからコメントをする必要はなかったかもしれませんが、動かされる何かがあったのだと思い、残すことにしました。

では、明日からの「社交ダンスが上手くなる教室・展望」も楽しみにして待っています。

Comment





Comment