社交ダンスを教えるということ
2017-06-01(第3782話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(23)~プロは自分というお化けに触れていく~
ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。
ジュンコ先生
「コミュニケーションとは、
自分自身との対話・・・自分自身と向き合うこと、ね。
ワタシ思うに、
自分をより深く、より正確に知っているかどうか、
が、プロとアマの決定的な違い」
エレナ
「一般的には、
人のことはよくわかるのに、
自分のことが一番わからないって、
言うじゃないですか」
ジュンコ先生
「そうね。
でも、プロは、その逆。
自分が自分を一番、よく知っているわ。
自分という『お化け』に、触れていくからね」
エレナ
「お化け!?」
ジュンコ先生
「怪物でもいいわ(笑)
不可思議、得体が知れない、
怖いもの・・ってことよ」
エレナ
「確かに、自分を知るって怖いですよね。
踊っている姿を、ビデオで見て、ぎょっ!!
録音した声を聴いて、わぁ〜っ!!
いやダァ〜!!って思いましたもん(笑)
そういった外側も怖いけど、内側は、もっと怖い・・・」
ジュンコ先生
「誰でも『自分の真実』を知るって怖いわね。
でもね、プロにとっては、それこそが大事なのよ」
エレナ
「『自分の真実』を知っていくことが大事?」
ジュンコ先生
「ええ。
これは、ワタシ独自の見解だけどね・・・
プロとは『自分の真実と向かいあうことを選んだ人』
だから、
自分の選んだ道・・・
料理やら芸術やら医療やらスポーツやらを通し、
自分を知っていく。
弱さを知り、限界も知る。
それを受け入れることで、強みに変えていく術も知る。
自分という不可思議なものを、分析し、解読し、
『自分は何のために生まれてきたのか』を探っていく。
そういう道すがら、
多くの人やもの、環境、事情に出会う・・・
それら、すべてが、
自分を知る手がかりになっていくの」
エレナ
「社交ダンスを踊っているときって、
色んな自分に出会っちゃいますよね。
良い自分もいるけど、悪い自分もいる。
社交ダンスをするようになってから、
性格悪くなったみたい(笑)と思っていたけど、
元からあって、
隠れていた部分が出てきただけなんでしょうね。
踊っている時、イヤな自分が出てきても、見て見ぬふりして
『音楽に乗って、楽しんじゃぇ』って、
感じだったけど、
それは、アマチュア発想で、
プロは、そういう自分の弱みとか
コンプレックスともちゃーんと向き合う。
それができる強さを、
コミュニケーション力というんですね」
ジュンコ先生
「エレナちゃん、すごい!
プロ思考よ!」
エレナ
「でもやっぱ、お化けは怖い(苦笑)
まともに見れそうにないです。
でも、ユニバーサル・ダンス教師の方々や
教師受講者の方々は、観ているんですよね?
自分の真実と向かいあっているのですよね?」
ジュンコ先生
「ええ、そうね」
エレナ
「怖くないのかなぁ」
ジュンコ先生
「怖いでしょうね。
それに、自分の真実と向かいあうって、
難しい作業なのよ。
“失敗”も多い。
だから、
導きがいる・・・師が必要なの」
エレナ
「ユニバーサル・ダンス教師の方々や、
教師受講者の方々にとって、
その師が、ジュンコ先生なわけですね?」
ジュンコ先生
「ええ、そうね。
そしてやがては、彼女たちも、
誰かの師になっていく・・・
とても、楽しみだわ」
ミニ・ミニ ボイス
このところ、個人セッションが続いている。
その人の「背骨」と向き合う時間だ。
人が強くなっていくと、背骨も変わる。
しなやかになる。
反対もまたしかり。
背骨が変わると、人生が変わる・・・
さぁて、2日からまた“東京”
「背骨」と向き合うのが、楽しみだ。
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