祭り
2025-08-20(第6786話)祭りじゃぁ〜!(31)緋色の長襦袢
アメノウズメ巫女舞において、
色っぽく官能的な女性性を覚醒させるべく仕掛けられたバサラ・トリック
色々あったようで(汗)
祭りじゃぁ〜!
「祭りの後」対談、続きです。
エレナ
「アメノウズメ巫女舞での、緋色(ひいろ)の長襦袢。
あれもバサラ・トリック」
そうだったの!?
綺麗な赤い長襦袢だったわ・・・
でも、長襦袢って、和装下着ですものね。
それが、バサラ・トリック?
エレナ
「太夫(だゆう)を意味していたんだ。
緋色は、太夫の象徴的カラーだった」
太夫って?
エレナ
「遊郭、最高位の遊女。
高い教養、美、芸事を兼ね備えた最高位の芸妓でもあった。
神事や芸能を奉納したりする程に、レベチな遊女だったんだ。
緋色の長襦袢は、太夫だけのもん。
身に着けるのを許されていた」
へぇ〜!
ジュンコ先生は、そー言う話、知っていたの?
エレナ
「今、これを書きながら、知った。
だから
『赤い長襦袢で、いけ』という指令があったのかと理解した」
ジュンコ先生“下着”になることに抵抗はなかったのかしら?
エレナ
「あった。
だから、うまーく誘導したんだ、バサラが」
誘導?
エレナ
「そうだよ。
『アメノウズメをやりなさい』と、
最終指令が降りたのは、浅草での任務後だった。
この時点で、ジュンコ先生、疲れていたけど
アメノウズメ用に、中古、リサイクル、アンティーク着物を見て回った」
浅草って、そーいうお店、いっぱいあるものね。
エレナ
「うん、そう。
マニコロさんを回しながら探した。
でも、ピタッとくるものはなかったんだ。
さんざん探して、疲れ果ててしまった。
と、ここで、指令が降りた。
『アレで、いけ』
既に持っていた“赤い長襦袢”をイメージさせたんだ」
それは、どーいう狙い?
エレナ
「ジュンコ先生が、たくさんの着物を見ている間に、
実は、バサラ側からも、たくさんのイメージングによる指令が下りていた。
『アメノウズメ=半裸で踊った=エロティック=官能的』
だから、どの着物も、ピタッと来なかったんだ。
そうしながら“下着姿”になる抵抗を和らげていった」
わー!すごい!
脳科学的作戦ね。
エレナ
「バサラは、ジュンコ先生データーをたくさん持っているんだ。
正しく“支配”できる」
なんだか羨ましいわ。
エレナ
「うん。
そー思う人、多いと思う。
支配されることも大事な任務だと、ジュンコ先生、知っている。
だから、幸せなんだ。
さんざん、見回った挙句“赤い長襦袢”のイメージが浮かんだときも、
ジュンコ先生は、幸せな気分に満たされた。
『あぁ、良かった!
手持ちにあったんだ!
ギフトを受け取っていたんだ!
確かに、アレが一番、アメノウズメにふさわしい』」

