（第4445話）チョット中休みエッセイvol.135　進化系・猪突猛進のススメ（71）～思考力を取り戻せ！～

エッセイ

2019-03-25
（第4445話）チョット中休みエッセイvol.135　進化系・猪突猛進のススメ（71）～思考力を取り戻せ！～

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「寄り道・コラム」
２話目、です。

「他者に迷惑かけたくない」
「他者に嫌な思いをさせたくない」
“理由”から、自らの言動を選択、
時に、制限をかけてきました・・・
という人生を送ってきた人には、
ある大切な“力”が、備わっていない。
正確には、
もともとは、あったのに、
自分で “捨てた”のだ。

その、ある大切な力とは・・・
思考力
そう、考える力だ。

「他者に迷惑かけたくない」
「他者に嫌な思いをさせたくない」
“理由”から、自らの言動を選択、
時に、制限をかけてきました・・・
という人は、
実は、考えていない。
いや、考えているかもしれないが
“浅く”しか、考えられない。
思慮深くなく、浅はか・・なのだ。

極論かもしれないが、
「私は、誰にも迷惑をかけないで、
清く正しく、生きてます」
という人間など、いない。
みんな、ある意味、
迷惑をかけあい“お互いさま”の中で、
生きている、と、ワタシは思う。
なぜなら、全ての人が“勉強中”なんだもの。
それ故、人生には、
「やむおえない、他者に迷惑をかけちゃうシーン」
や、
「迷惑をかけざるをえないシーン」
は、たくさんあるし、
また
「他者に嫌な思いをさせてしまうかもしれないが、
行動を起こさねばならないシーン」
「他者が傷つくかもしれないが、
どうしても話さなければならないシーン」
もまた、それは、それは、たくさんあるはずだ。

そういった「リスク（危機）シーン」
に直面すると、人は、考える。

「一体、どうすれば、
迷惑を最小限に抑えることができるのだろう？」

「一体、どうすれば、
お互い、嫌な思いを防ぐことができるだろう？」

思考力が、つくほどに、もっと掘り下げ、
「迷惑とは、どういう状態を指すのだろう？」
「嫌な思いの元凶とは、何だろう？」
といった“本質”について考えることだって、
できるようになってくる。

思考力は、思考することによってしか、
育たないことを、知っていくだろう。

ところが、
「他者に迷惑かけたくない」
「他者に嫌な思いをさせたくない」
という人は「リスク（危機）シーン」自体を
できるだけ回避しようとする傾向にある。
つまり“逃げる”のだ。
波風を立てず、他者と干渉し合わない方法を選び、
そこで表面的な“努力”をする。
ある人は
他者に媚びへつらい、
ある人は
他者に、笑顔で、優しく、柔らかく対応する。
また
ある人は
はっきりとはわからない程度に “無視”を装い、
また、ある人は
自分の世界に、逃げ込んで、出てこない・・・
理由は、
「他者に迷惑かけたくない」
「他者に嫌な思いをさせたくない」
からだ。