エッセイ

2017-01-05
(第3635話)チョット中休み エッセイvol.130 神楽坂教室・お披露目会(4)~長所と短所の“間均り”〜   

第32回 読者限定ワークショップの詳しい情報は、

コチラへどうぞ

 

新教室・お披露目会の報告に入る前に、
寄り道させてもらっています。

未だに、
「あの日(お披露目会)以来、人生が変わりました」
「夢のような時間でした。
忘れられません」
てな声が、結構、届けられるんだよね。
告白すれば・・・ワタシたちも同じなんだ。
ホンマ、何かが大きく変わった。
その変化に至る
「伏線、背景」なるお話をさせていただきたくて書いてます。
もうしばらく、お付き合いくださいませ。

まず、神楽坂に新教室を持った意味を、
もう一度、明らかにしておこう。
(第3551話参照)

「神楽坂に満ち満ちている
“祭り・パワー”にあやかって、
“間均り”を押し進めていくこと。
つまり、
相反するもの、
両極にあるものを正しくバランスさせ、調和に導くこと」

今回着目したい、両極にあるものとは、
長所短所だ。

ほとんどの場合、長所と短所は、表裏一体となっている。
言い換えれば、短所は長所にもなりうる。
反対に、長所は短所ともなりうるのだ。

短所の中に長所を見つけ、
その部分をクローズ・アップすることで、
短所が変化する。
また、長所の中にある短所を見破り、
是正することは、非常にイイ。
いずれにしても、両極にバランスが生まれることで、
“間均り” が一気に進むのだ。

さて、
ヒデくんの大阪での住居は、
「堂島」にあるタワー・マンションだ。
「神楽坂・201」とは、まさに、両極と言えるモン。

「堂島」の長所は、その利便性だ。

24時間ゴミ捨て可能
残り物はディスポーザー(生ゴミ粉砕処理)できる
床暖房
浴室乾燥機
トイレとお風呂の分離はとーぜん
ウォッシュレットも当たり前
大きなクローゼット
コンシェルジュのお出迎え
セキュリティーもしっかりしている。

上記のモロモロは「神楽坂・201」に、ない。

ゴミ出し日は曜日が決まっていて、朝8時リミット
当番の人が監視している
トイレとお風呂は一体化
ウォッシュレットはない
底冷えする床
使いにくい押入れ
昔ながらのキーによる施錠

 

ヒデ
「今回、初めて『堂島』のマンションに感謝した。
便利やなぁ、って改めて思ったわ。
その便利さが、当たり前になっていたんやな」

 

「ストレス・フリー」は、近代マンションの長所だ。
だが、さすが、ヒデくん、
「201」に暮らしてみて、
「堂島」の長所を見直したと同時に、
短所も発見することができたという。

 

ヒデ
「『堂島』は、スイッチ押すだけでなんでもOK。
知らん間に、ボヤァってなっていたんや。
動物的な勘とか、
生きるために考える力を奪われていたんやな、
ってわかった」

「『201』は、ストレスだらけ。
最初、どーしよぉって(苦笑)
でも、
“神楽坂”という街は、大好きやし、教室も素晴らしい。
何より、
奇跡の連続の中で出会った『部屋』であることに、
意義を持っていた。
だから、踏ん張れた。
すると、不思議なことに、
だんだんと、カラダとココロが、部屋になじんできた。
それと共に、
サバイバル精神・・・生きていく知恵、
工夫が、生まれてきたんや」

 

確かに、
「201」のヒデくん、
ずーっとイキイキしていたんだよね。
なかなかできなかった早起きが、定着。
毎朝、掃除も欠かさなくなった。
疲れ切って寝ることはあっても、
「無駄なゴロゴロ」は、一切なかった。
フットワーク軽く、次々に要るものを手配。
自らの力で、だんだん暮らしやすくしていったんだ。

もう一つ、大きかったこと・・・
「堂島」では一切なかった
「ご近所付き合い」が、ヒデくんを変えた。
特に、
「101」に一人暮らしの「おばあちゃん」との出会いが、
強烈だったようだ。
おばあちゃんは、80ウン歳。
「101」に20年以上も住んでいる
「神楽坂の生き字引」のような存在だという。

 

ヒデ
「挨拶に行ったら、すごく喜んでくれた。
色々、教えてもらえそうや」

教室に運び込んだ荷物から、
大量のダンボールが出た。
そのダンボールを捨てるのに困っていたら、
おばあちゃんが声をかけてくれたという。
「ソコに、置いておきなさい。
私が、ちょっとずつ捨ててあげる」
ある時、置いた場所を見たら、
あんなにたくさんあったダンボールが綺麗になくなっていた。

 

ヒデ
「俺、嬉しくて、泣いてしもうた」

 

その話をするとき、今でも、ヒデくんは涙ぐむ。

 

ヒデ
「ゴミ出しの時に、
ご近所さんと顔を合わせて、
談笑するようになった。
『社交ダンスの教室』ができたって、
ご近所さんの話題になっているようで、
注目されて、ちょっと恥ずかしかった(苦笑)」

「都会暮らしで、ずーっと忘れていた、
人とのつながりを感じるようになった。
人のありがたみを身にしみてわかるようにもなった。
考えてみたら、こういうことって、
俺らの仕事にメッチャ大事なことやもんな」

と言ってから、ヒデくん
「あれ?
神楽坂も都会・・・“東京”やのにな(笑)」

 

ヒデくんの神楽坂・人への修行は、
まんま自らの “間均り”となっていくようだ・・・

おっと、話が横道に逸れすぎたかな(汗)
次回、レポートに戻ります。

 

ミニ・ミニ ボイス

“東京”スタン専科&初踊りお神楽
無事終了!
・・・って、ご報告、遅れちゃいました。

終了後「201」で、バターン・キュー。
明け方、4時頃、目が覚め、
そこから、ちょっこり仕事して、
いつものペースに戻りました。
とにかく、
あんなにたくさんの種類の日本酒を飲んだの、初めて!
どれも美味で、嬉しかった❤︎
あまり食べずに、しこたま飲んだのに(苦笑)
「お神楽・酒」は、良い酒だったんだろうね、
まったく悪酔いもなく、すこぶる元気です。
but
ヒデくんには、色々ご迷惑をかけた模様(汗)
ごめんねぇ。

さて、スタン専科
「インナー・スイング・ワルツ」
いやぁ、初回から、熱かった!
こりゃぁ、ドンドン、上手くなるわ・・・手応え十分でした。

初踊りお神楽
皆さんのパワーに、びっくりだぁ。
飲んで、踊って、本気で練習して・・・
お神楽・タイムに、スタン専科ワルツが、
上手くなってきたから、驚きだ。
で、最後のリクエストが「龍游功」だもんねぇ〜(笑)
すごい!

お時間作って来てくださった方々、
本当にありがとうございました。

 

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2017-01-05 | Posted in エッセイNo Comments » 
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