美ボディケア
2016-07-23(第3469話)社交ダンス教師に学ぶ 人体改造 美ボディ・ケアvol.8 胸郭にエンジンを!(17)~上位胸郭と肩甲帯〜
霧島エレナちゃんとの対談
「胸郭エンジン、作動せよ!」
続きです。
ジュンコ先生
「少し専門的になるけれどね、
胸郭の大切さを理解していただくために
『胸郭3区分』それぞれについて、
お話しておくわ。
特に、ダンサーにとって必要かなと言う部分を、ね。
まずは、上位胸郭。
ここは、肩甲帯(けんこうたい)との関わりが重要なんだけど、
この肩甲帯と胸郭の関係が、大変!
それはもう、たくさんの問題を抱えているのよ」
エレナ
「肩甲帯って、
肩甲骨とは違うのですか?」
ジュンコ先生
「ええ。
肩甲骨も肩甲帯の一部だけどね。
肩甲帯ってね、
肩甲骨、鎖骨、胸骨、第1肋骨、
第1胸椎から構成されているの。
エレナちゃん(肩甲帯の)イメージできるかしら?」
エレナちゃん、
背中をモゾモゾ動かしてみている。
ジュンコ先生
「アラ、ずいぶん、
肩甲骨、動くようになったわね」
エレナ
「わぁ、うれしい!
腕ブーランとか・・・
教えていただいたエクササイズやってます」
ジュンコ先生
「いいわね。
この肩甲帯(けんこうたい)と胸郭は、
骨格的には、胸鎖関節のみでくっついているだけだから、
もともと自由度は高いわけ。
肩甲帯は胸郭上を3Dで動き回ることができる。
でもね、
『そんな自由がない!』って人が多い。
肩甲骨はまだしも、鎖骨、胸骨が動くなんて、
考えられないって感じね」
エレナ
「以前は、私もそうでした。
でも、最近は、肩甲骨だけではなく、
胸椎や胸骨、鎖骨の動きも感じるようになってきました」
ジュンコ先生
「いいことね。
でも、
『肩甲帯が、動くようになってきた!』
ときから、新たな問題が出てくる・・・というか、
ここからようやくホンキの問題が出てくる!って感じなの」
エレナ
「え〜!?それはどういうことですか?」
ジュンコ先生
「固まっていた肩甲帯が弛み始めると、
いろーんな動きが表出してくるのよ。
その人の持っているカラダや心の習慣性、
いわゆる“癖”がたくさん出てくるってわけ。
その筋の専門家が言うに、
『肩甲帯は、破綻した機能を表現しやすい』
その人自身の“問題”が、どんどん、出てくる」
エレナ
「それはどうしてですか?」
ジュンコ先生
「“癖”ってね、
骨ではなく、筋肉、筋膜につくからなの。
肩甲帯と胸郭は“骨つながり”ではなく、
“筋肉、筋膜つながり”なので、
(癖が)出やすいのよ。
しかも、潜在化されたものが、ね。
この辺りが、ダンサー成長の難しさね。
肩甲帯と胸郭の関係を良くするには、
絶対的に、動くようにしなければならない。
でも、その動きは、
見た目に美的なものではないケースも多い。
だから
『やっぱり、動かさないようにしよう』
と、固めてしまいやすいのよ」
エレナ
「わぁ、なんか、わかります。
『自由に、好きに、踊っていいよ』
と言われても、なかなか、できないのは、
『肩を動かしすぎ』
とか、色々言われそうで」
ジュンコ先生
「そうね。
社交ダンスにおける、コネクション、
フレーム、アームアクション・・
の時にでてくるモロモロ問題は、
胸郭と肩甲帯の関係性からのものが多いのよ。
だから、矯正が難しい。
その人の、あらゆる習慣性が関わっているわけだから
・・・心身共のね」
ミニ・ミニ ボイス
筋肉痛です。
あの「龍の舞」のおかげです。
まだまだ、進化できるところがあるんだなぁ。
ヒデくん曰く
「(ダンスの)テクニックがナイのではない。
(踊れる)カラダがナイんだ。
これ、最近のジュンコ先生の名言や」
カラダがあるとダンス・テクニックが、
ほんま、シンプルになるものね・・・
つくづく、思います。
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