エッセイ, スタンダード専科, レッスン案内

2016-03-03
(第3327話)チョット中休み エッセイvol.125 社交ダンスが上手くなる教室・展望(34)~仕組み・規則性を学び、ダンスの深さ・面白さを知る・スタンダード専科〜 

リポーター
「グループレッスン説明、
次は、スタンダード専科についてお願いいたします。
スタンダード専科とは、どういうレッスンですか?」

 

ジュンコ先生
『仕組み・規則性』を学び、ダンスの深さ、
面白さを知っていただくレッスンです」

 

リポーター
「お?
ラテン専科と随分違う印象ですが」

 

ジュンコ先生
「そうですね。
スタンダード種目の方が、
アカデミック(正統的、堅実)な要素が多いですね。
なぜかというと、
スタンダード種目は、ノリや気分だけでは、
どーしても乗り越えられない部分があるからです。
ワタシね、スタンダード・ダンスって、
人体・パフォーマンスの中で、
最高に高度なモノだと思うのですよ。
そうでないと、男女が至近距離で触れ合い、
音楽に合わせながら、
一緒にパフォーマンスをするなんて、
とても無理だと思うのです。
教えるにしても、ダンス・スキル以外に、
自然科学人体工学解剖学心理学・・
色んな勉強が不可欠です。
そういったところが、
スタンダード種目ならではの、
面白さなのでしょうね」

 

リポーター
「なるほど。
そういった、お勉強要素も、
スタンダード専科の中に盛り込んであるのですね?」

 

ジュンコ先生
「頭デッカチにならない程度ですが(微笑)
でも、ある程度の知識は要りますね。
そうでないと、分離したモノの統一に、
時間がかかるからです」

 

リポーター
「分離?統一?」

 

ジュンコ先生
「はい。
ダンスは、
アイソレーションという『分離』と、
コーディネート、
つまり『統一』という概念から成り立っています。
ちなみに、
ラテン種目は、アイソレーション
スタンダード種目は、コーディネートが基本です」

 

リポーター
「あぁ、それは、とても、分かる感じがします。
スタンダード種目のほうが、
まとまったカタチがありますものね」

 

ジュンコ先生
「そうなのです。
あの、男女が向かい合って組む、
独特のカタチをいかにリラックスして作れるか?
が、スタンダード種目の最も大きな課題なのです。
そのためには、スタンダード種目も、
まずは、カラダをゆるめ、
バラバラに使えるようにすることが大事。
バラバラに細分化できるほどに、
コーディネートの質はアップするからです。
が、ある程度の知識がないと、
バラバラにしたものを、
どう統一すればいいのかわからない。
自然に任せておくだけでは、
かなりの時間がかかってしまいます。
なので、スタンダード種目は、
ラテン種目とは違う意味での
『コーディネート学習』が必要なのです」

 

リポーター
「面白そうですね。
でも、海外の方のようなコミュニケーションをしない
私たち日本人にとって、
あぁいうカタチを作るのは、大変そうですが」

 

ジュンコ先生
「そうですね。
でも、見ようによっては、スタンダード種目は、
日本人の気質に非常にあっています」

 

リポーター
「え?それはどういうことですか?」

 

ジュンコ先生
「スタンダードは、仕組み・構造・規則性を重んじ、
それを学んでいくものでもあるからです。
しかも、
上級者になればなるほど、
目に見えない部分が、活躍する・・・
この奥ゆかしさが、
日本人気質にあっているのです。
そういったあたりを、
スタンダード専科で伝えていきたいと思っています」

 

リポーター
「なるほど!ジャパニーズ・スタイルですね!
質問ですが、
ラテンと違い、スタン層は厚いのでしょうか?
いろいろ習ってきている方も多い?」

 

ジュンコ先生
「そうです。
だからこそ、なにがどうなっているのか、
混乱している方も多いのではないでしょうか。
そのあたりも整理していきたいと思っています」

 

リポーター
「他に、スタンダード専科のならではの
ポイントというのはありますか?」

 

ジュンコ先生
「スタンダードは、
イメージ以上に『立体運動』なため、
カラダがゆるんでいないとできません。
アイソレーションを促進させつつ、
コーディネート感覚を身につけていただくため、
3段構えで行います。
1つ目
毎回、スタンダード用、
エクササイズをみんなでやります。
スタンダードをできるだけ、固まらず踊るためです。
2つ目
課題、アマルガメーションを学ぶ。
ポピュラー・バリエーションと、
ベーシックをバランス良く配合しています。
3つ目
お勉強をしながら、基本を学習する」

 

ヒデ
「知らないことがいっぱいありそう、
なのが、スタンダードです。
これは、気分のごまかしが効かないからなぁ〜。
でも、だからこそ、スタンダードは面白い!
僕的にもスタン専科、楽しみです」

 

ミニ・ミニ ボイス

実家に行った。
ヒロコの覚悟を聞いた。
「実家・再生計画」
お姉ちゃんとの新しい関係が始まりそうだ。
お父さん、お母さんありがとう。

 

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