エッセイ

2019-01-25
(第4386話)チョット中休み エッセイvol.135 進化系・猪突猛進のススメ(25)~貸せないポジション~

2019春のビッグ対談!
「進化系・猪突猛進のススメ」
続きです。

 

ジュンコ先生
「こんな風にも考えたの。
自分だったら、どうしただろう?
同期の女子が、困っていたとして・・・
新調したばかりのロング・ドレスを、貸しただろうか?
エレナちゃん、どう思う?」

 

エレナ
「うーん、貸さないんじゃないかなぁ」

 

ジュンコ先生
「どうして、そう思うのかな?」

 

エレナ
「だって、あんなに苦労して作った大事なドレスだし、
誰もまだ着ていないようなロング・ドレスを、
そう簡単には、貸さないと思う」

 

ジュンコ先生
「そうね。
貸さないわ(微笑)
というか、貸すという発想が持てなかった。
もっと言えば、ワタシの場合
『貸せない』のよ」

 

エレナ
「貸せない?
それはどういうこと?」

 

ジュンコ先生
「すでに『貸せない』ポジションにいたの」

 

エレナ
「???」

 

ジュンコ先生
「ワタシが新人の頃、
憧れの先輩ダンサーの方がいたのね。
他校の女子で、スタンダードのエース。
白雪姫のような人だった」

 

エレナ
「上手かった?」

 

ジュンコ先生
「ええ。
優勝のオナーダンスを、何度も見たわ。
その方、白とピンクのチュチュ・ドレスを着ていた・・・
ものすごく似合っていた。
白とピンクのドレスが、その方のシンボルでもあった」

 

エレナ
「あ、わかった。
ポジションという意味が。
ジュンコさんも、すでに、
常勝クラスにいて注目を浴びていたから、
簡単には、貸せないのですね。
だって、ドレスはジュンコさんのシンボルでもあるから」

 

ジュンコ先生
「そうなの。
例えば、
白とピンクのチュチュ・ドレスを“白雪姫”が現役中に
別の人に貸して、着用しているのを見たら、
周りがビックリするわ。
イメージが落ちるから、
やめてほしいという声だって上がると思う」

 

エレナ
「そうですね・・・
じゃぁ、ジュンコさんにドレスを貸した人は、
そういうポジションではなかったのですね」

 

ジュンコ先生
「ええ。
そんなことを考えているうちに、ふと、思ったの。
彼女とワタシ、世界観が、全然違っていたんだろうなって。
“純白ドレス・仲違い事件”勃発、ずーっと前からね。
だから、彼女の気持ちに、気がつかなかった。
わかろうとしても、無理だったでしょうね。
青春真っ只中、
『脱・いい子』で、
競技会にはまり、
勝つことばっかりを追いかけていたワタシには、
到底、人を思いやるようことなんて
できなかったでしょうしね・・・」

 

ミニ・ミニ ボイス

本日
宝塚音楽体操、新開講です。
拍手!

場所は
「宝塚文化創造館」

ここって、すごーい場所なんだよ。
だって・・・歌劇で超・有名な「宝塚音楽学校」の旧校舎。
平成10年までの約45年間、
タカラジュンヌの教育訓練の場として、
実際につかわれていたところだもん。

「清く 正しく 美しく」の理念のもと、
長年にわたって営々と引き継がれてきた活動の痕跡は、
建物内部の階段など至る所に残されており、
その事跡的価値は建築史や文化財の見地から評価されています。

ふわぁ。

「アンドレ!オスカル!」
「マリー・アントワネットは、フランスの女王なのですから!」
レッスンでも、時々登場する
宝塚歌劇の世界(!?)
ここで、音楽体操ができるなんて“夢”のようねぇ。

地元・担当教師の方へ。
いよいよですね。
応援の教師の方々、どうぞよろしくお願いいたしします。
ヒデ先生、ガンバです!

んじゃ、しっかり行きましょう。

 

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2019-01-25 | Posted in エッセイNo Comments » 
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