another point of view
2016-05-11(第3396話)another point of view vol.5 敬老学(22)~3つのエッセンスには2つの側面がある〜
ジュンコ先生と絆音(くれな)ちゃんの対談
「敬老学・入門」続きです。
ジュンコ先生
「姿勢と歩行と組み方ね。
組み方は、コネクト、
または、コミュニケーション」
絆音
「対人関係、ですか?」
ジュンコ先生
「そうね!
そのほうがわかりやすいかな。
姿勢、歩行、対人関係
この3つを、見直すことで、
物質中心状態からエネルギー中心状態への
シフト・チェンジがよりスムーズになる
それだけではない、
より良い老年期を過ごすことができるのよ」
絆音
「なぜ、姿勢と歩行と対人関係、なのですか?」
ジュンコ先生
「理由はね、この3つが、
人間の基本エッセンスだからよ」
絆音
「エッセンス?」
ジュンコ先生
「そう・・・本質、ね。
姿勢、歩行、対人関係
これら3つの中に、
『その人のその人たるもの』が現れてくるものなの。
年月をかけて作り上げた後天的な要素と、
先天的な要素も含めて、ね。
『その人らしさ』の深い部分が、
これら3つに現れるわけ。
言っている意味、わかるかしら?」
絆音
「あぁ、それは、なんか、
わかるような気がします」
ジュンコ先生
「習慣になってしまっているケースがほとんどだから、
改善は、容易ではないでしょうね。
でも、だからこそ、大きな意義があるのね。
3つのエッセンスのレベル・アップは、
まんま、敬老学的・老人像への道につながっている・・・
(第3380話参照)
どう?
絆音ちゃん、興味あるかしら?」
絆音
「あります。
姿勢、歩行、対人関係・・・
すべて、見直したい!と思っていたものですから。
それが、老いの価値につながるのなら、
余計に嬉しいです」
ジュンコ先生
「イイわね。
では、どういう風に見直したらイイのか、お話するわ。
人間は、肉体、骨といった要素からなる物質であり、
エネルギーでもある。
若い頃、物質中心の状態であっても、
ちゃーんとエネルギーも存在しているし、
歳を重ね、エネルギー中心の状態になっていっても、
物質としての肉体が、消えるわけではない。
でね、
人間の基本エッセンス、
姿勢、歩行、対人関係においても
それぞれに、物質的側面とエネルギー、
両面から成り立っている
この理解が大事なの」
絆音
「例えば・・・姿勢には、
物質状態の姿勢と、
エネルギー状態の姿勢があるということですか?」
ジュンコ先生
「そうね。
『姿勢』は、『姿の勢い』と書くでしょ?
これは、
『姿』は、外から見えるカタチ、
カッコウで、物質的側面
『勢』は、ココロ、“勢い”であり、
もっと言えば“ヤル氣”のようなもの
こっちはエネルギー的側面を指しているわ」
絆音
「へぇ、そうなんだ」
ジュンコ先生
「だから、本来、
良い姿勢というのは、
カタチである姿に氣が入っていて、
その氣が充実している状態を言うの。
言い換えれば、氣が充実していないと、
見た目が良くてもイマイチなの。
これがハッキリしてくるのが、老年期ね。
若い頃は、物質的な姿勢だけを指しての
『綺麗、かっこいい』
が評価を受けるかもしれないけど、老いると違う。
いわゆる“中身”が問われるのね」
絆音
「なるほど。
では、歩行も両面あるということですね」
ジュンコ先生
「ええ、そうよ」
ミニ・ミニ ボイス
認知症の方々と “ダンス”をさせていただいた。
先月に引き続き、スゴイ体験になってしまった。
命と命が向き合っている。
魂が喜びあっている。
一緒に踊ったおばあちゃんが、
「もう一人、娘ができたようだ」
「幸せ!長生きして良かった」
フワァっと両手を開き、ワタシを招き入れる。
しっかりと、抱き合った。
ふっと、亡くなった母を想った・・・
映画「パーソナル・ソング」の
音楽を聴いて奇跡を起こしたおじいちゃんのように
“覚醒(!?)”した方まで現れ、
音楽とふれあいのパワーの威力を痛感・・・
というか、
なにか、
ジョーシキ、すりこみ、
思い込みのエリアが崩れていくような感じがした。
そして、介護医療のプロの方々との勉強会。
来てくださった方々、お世話になった方々、
本当に、ほんとうに、有難うございました。
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