アニバーサリー

2026-07-17
(第7117話)アニバーサリー(anniversary)vol.13 and I love you(17) 〜鳳凰のメッセージカード〜

前回の続き。

「潤子と〇〇さんとの仕事は、続く。
それは、〇〇さんが肉体を持っていてはできない仕事だ。
なぜなら
『愛するもの同士を引き裂く死などはない』
それを証明していくための仕事であるからだ」

「その仕事そのものが、潤子への応援ともなる」

ワタシへの応援?

「そうだ。
応援によって
潤子が
『死んだら、ようやく、信じられる』
と思っている、信長や空海、バサラのこと・・・これが
生きながら(笑)信じられるようになるぞ」

エェッ!
それは、嬉しい(泣)
ありがたいです。

「その任務・・実はもう、始まっていた。
潤子は知ったはずだ」

あのお別れ会でのことですね。

「そうだ」
6月16日 御方との“お別れ会”
奇しくも、この日はミキヒコ誕生日だった。

バサラ曰く
「単なる“偶然”ではないぞ」

亡くなられたのは11日であったが、
ご遺体は、まだ安置されているとのこと。
と言うことは、お顔を“見る”ことができる・・・

「これも“思いがけず”ではないぞ」
by バサラ

お別れ会の会場は、
音楽体操開催が決定している“本八幡”だった。
(第7114話参照)

「これも“たまたま”ではないぞ」
by バサラ

バサラ計画!?
バサラ意図!?
ふー。

会場に入るや否や、御方のお嬢様の姿が、目に飛び込んできた。
お嬢様は(御方に)よく似ていらっしゃる・・・美しく、シャキッとされた方だ。
シンプルながら洗練されたIラインシルエットの喪服に、
トークハット(喪の帽子)を被られている。
そのハイセンスさに、御方を想った。

「ジュンコ、せんせー!」

お嬢様が、駆け寄ってこられた。
ワタシもお名前を呼んだ。
その後、お互い何も言わず、手を取り合って泣いた。

そして・・・

「母は、ずーっと、言ってました。
潤子先生は “世の中”に出ていかれるお人。
その方の“本”を書かせてもらったって。
すごく光栄だって・・・」

ワタシは言った。
「信じがたい人生・・・お母様に、支えてもらっていました。
ものすごく、感謝しています」

しばらく、話した。

と、
「あっ!そうだ!」
お嬢様は、重大な何か思い出したかのように、受付へ向かっていった。
弔問客にお渡しする袋の中を、
ゴソゴソ・・
まさぐっている。

「あった!
これ、見てください!」

それは、弔問客への“メッセージカード”だった。
ポスト・カード大。

真ん中に大きな

鳳凰
御方の描いた“鳳凰”だ。

そして、直筆、美文字

ありがとう
中川〇〇子

「遺品を整理していて、気になったので・・・
母は“間際(まぎわ)”まで、書いていたようです」

「母が、(メッセージカードは)コレ(鳳凰)でお願いと、
言っているような気がしたのですが・・・」

私は、言った。

「コレです!
コレで良かったのです。
お母様、喜んでいらっしゃいますよ・・・聞き届けてくれたって!」

続く

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加
2026-07-17 | Posted in アニバーサリーNo Comments » 
Comment





Comment