社交ダンスを教えるということ

2017-05-26
(第3776話)社交ダンスを教えるということ vol.15 実学・教師を育てる(17)~人体の自動調整作用~ 

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ジュンコ先生と霧島エレナちゃんの対談
「人を育てる・教師を育てる」
続きです。

 

ジュンコ先生
「違和感は、偉大な情報。
インナー・コーチャーなのよ」

 

エレナ
「そうなんですか!?
インナー・コーチャーって、
いい感覚を教えてくれるものだとばかり思っていました」

 

ジュンコ先生
「そういう場合もあるわ。
でもね、違和感でもって、伝えてくる場合も多いのよ。
それをちゃーんと拾えるかどうか?
そして、正しく扱えるかどうか?
が、ダンス上達のキーなのよ」

 

エレナ
「でも、踊っている間じゅう、
全部が違和感になってしまう(笑)
なんてならないかなぁ」

 

ジュンコ先生
「なるかもね」

 

エレナ
「え〜!
じゃあ、どうしたらいいんですか?」

 

ジュンコ先生
「大丈夫(笑)
カラダってね、本来は、
違和感を捉えた瞬間から、
改善しようとするものなのよ」

 

エレナ
「それは、自動的に?」

 

ジュンコ先生
「最終的には・・・そうね。
ねぇ、
エレナちゃん、
ホメオスタシスって知ってる?」

 

エレナ
「ホメオスタシス!?
聞いたこと、あるけど・・・」

 

ジュンコ先生
「変化に適合できるように、
カラダを安定に導くシステムよ、
暑い時は汗をかいて体温調節したり、
水分補給が必要な時には、
喉が渇いたなと知らせてくれるみたいな。
カラダの違和感をいち早く察知し、
正しく導くシステムとも言える・・・
主に自律神経がやってくれているわ」

 

エレナ
「え〜、
そういったシステムがダンスにも関係があるのですか?」

 

ジュンコ先生
「ええ、そうなのよ。
そういったカラダの自動調節作用が全開、
しっかりと働くようになれば、
拾った違和感を解決しようと、
人体が自ら変化するようになる。
ワタシたちがやるべきは、
その自動化の邪魔をしないようにすることね」

 

エレナ
「わぁ、邪魔しちゃうんですね」

 

ジュンコ先生
「そうね。
ダンスの時なんて、すごく邪魔していると思うわ(笑)
踊っている時に働いているのは、
カラダだけではなく、ココロも、でしょ?
それに、自分一人のカラダの問題ではなく、
相手の問題も共有することになっちゃう。
だから、非常に複雑。
自動調節作用にお任せできる状態に
なかなかなれないのが、現状ね。
だから、教師は、
その邪魔を取り除くサポート的な導きは、必要ね」

 

エレナ
「どんな風に?」

 

ジュンコ先生
「親指の力を抜いてみようか・・・とか。
呼吸を感じてみようか、とか」

 

エレナ
「は〜ん。
直行で答えを言わずに、
邪魔を取り除く手伝いをするわけですね。
高度!
でも、
自動調節作用自体が狂っている場合もあるのではないですか?」

 

ジュンコ先生
「実は、そうなのよ。
自動調節作用自体が狂ってくると、
違和感が拾えなくなるのよ。
だから、改善もできない。
言い換えれば、違和感が拾えるカラダって、
自動調節作用が正常だってことなの」

 

エレナ
「ふーん、そうなんだ。
違和感は拾えるって、健全なんだ!」

 

ジュンコ先生
「そうなのよ・・・」
だから、教師側が、生徒さんに、
『違和感を与えてしまう』と、怖がってはいけないわけ。
(教師が)恐れから、正しい感覚や正解を与えるのではなく、
生徒さんの違和感に寄り添いながら、
自動調節作用を正常化に導くための、
サポート、ヘルプが必要なの」

 

エレナ
「自然治癒能力を促す、
お医者さんみたいな役割ですね」

 

ジュンコ先生
「いいたとえね」

 

ミニ・ミニ ボイス

“大阪”スタン専科、良かったね。
粛々(しゅくしゅく=おごそかな様子)と、
しかも、
凛として(りんとして=芯が強く引き締まっている様子)
美しいワルツになってきました!

いやぁ、「背骨」は偉大だ・・・

 

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