エッセイ

2018-06-16
(第4163話)チョット中休み エッセイvol.133 とんでもなく嘘のような、どこまでも本当の話(148)~核心を突く素朴な質問~

前回の続き。

今から13年前、天界指令によって立ち上げた
「秘密結社」についての、お話、続きです。

小冊子&広告のコピーワーク時代は、
約1年半、続いた。
今となっては、非常に納得できる、
ブログのための「修行時代」・・・
でも、なにしろ「秘密結社」でしょ?
(第4158話参照)
先のことは、
何にも知らされていなかった(苦笑)
だもんで、

「1年半、たったら、
今の仕事はキレイになくなります。
本来の仕事へ移ってもらいます。
社交ダンス・ブログを書くのです。
そのために、今、しっかりと、
文章力をつけておきなさい」

なぁんて、ダァレも言ってくれない(笑)

だから、コピーワークの仕事が、
どんどん、増え始めていた頃
こんな風に思うことが多くなってきたんだな。

「ワタシ、ダンス、辞めるのかな・・・」

昔からの「出張のサークル」レッスンと、
そこで行う個人レッスンは継続していたが、
ホームである「肥後橋・教室」は、閑散としていた。
っていうか、
ダンス教室自体を閉めている日の方が多かった。

「もし、ダンス人生、幕、となっても、全然いいや」
だんだん、そんなムードになっていった。
「今まで、一生懸命やってきたもん」
思い残すことはなかった。
「感謝の思いも込め、最後の生徒さんまで、
しっかり、レッスンしよう。
でも、そのうち、
自然消滅していくんじゃないかな・・・」
もちろん、そういった想いは、
生徒さんには隠しながら、レッスンをこなしていた。

だが、そんなある日、
ちょっとした
「アクシデント=思いがけない出来事」があった。

常連さんである50代半ば・ご夫婦の
カップル・レッスンしている真っ最中に
奥さんから、こんな質問を受けたのだ、

「ジュンコ先生は、このまま、
ダンスから距離を開けて行かれるのですか?」

レッスン中での
「何か質問ありませんか?」
という問いに対し、
「どんな質問でもかまいませんか?」
そのあとに続いた言葉だった。

奥さんは、まだビギナー、
ご主人は、いつも、彼女をかばいながら踊っていた。
ダンスの大先輩であるご主人からの質問は、
もっぱら「ダンス・テクニックについて」だった。
だが、時折の奥様からの質問の方に、
ワタシは興味を持っていた。
ダンスの本質を鋭くついてくる類のものばかりだったからだ。

その日のレッスン種目は、ワルツ。
ナチュラルターン、リバースターンなど、
基本のカラダ使いをやっていた、と思う。
「どんな質問でもかまいませんか?」
真剣な眼差しで尋ねる彼女に、ワタシはどこかで期待した。
「そもそも“スイング”って、一体、ナニなのですか?」
みたいな、面白い質問かも・・・
ところが、
「ジュンコ先生は、このまま、
ダンスから距離を開けて行かれるのですか?」
と来たわけだ(苦笑)
不意打ちを食らった感じだったが、
いつものように、切り返した。

「お〜、いい質問ですね」

横で、ご主人さんが
「急に何を言い出すんだ!?
失礼だろ!?」
メッチャ、慌てていたな(苦笑)

ワタシは、彼女の様子から
「先生、ダンス、やめちゃうの?
私たち、生徒は、どうなるの?」
といった
単なる不安や不満めいた話ではないな、と、感じた。

彼女は、続けた。

「不思議、なのです。
最近の先生、今まで以上に、
深く、わかりやすく、ワタシたちに伝えてくださる。
でも、それなのに、
ダンスから離れようとされている感じもするから」

ワタシは、困惑した。
どう答えたらイイのだろう。
と、次の瞬間、口をついてできてた自分の言葉に、驚いた。

「ダンスに距離を置こうとしているのは、本当です。
でも、今、ダンスから離れていっているのは、
もっと、近づくため、なんですよ・・・」

 

ミニ・ミニ ボイス

本日、大阪100プラです!
ご参加くださる皆さん、ありがとうございます。

夏祭りに向かって、
スタン専科 カンタービレ・ワルツ
ラテン専科 バイラ・サンバ
スロー・ファンデーション
そして
クイック・ファンデーション
など、しっかり、練習しましょ!!

しっかり“バネ”を活かしてね・・・

あ、そう!
6・16は、大切な日。
100プラ後、3人で、ふるまいだぁ。

 

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2018-06-16 | Posted in エッセイNo Comments » 
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