another point of view

2016-04-24
(第3379話)another point of view vol.5 敬老学(5)~ラスト、追い込みのチャンス〜 

ジュンコ先生と、
絆音(くれな)ちゃんの対談
テーマ
「敬老学・入門」
続きです。

 

絆音
「もう一つ、質問です。
ジュンコ先生が『特別養護老人ホーム』で、
椅子に座ったまま、
じーっとしている
『萎れた(しおれた)植物のようなご老人』
を見たときに
『色んなことを思った。
が、それらは“ネガティブ” なものではなかった。
むしろ、その反対だった』
(第3376話参照)
とありましたが、その反対とは、
どんな思いになったのですか?」

 

ジュンコ先生
「ラスト、追い込みのチャンス、ね」

 

絆音
「え?チャンス!?
それに・・・何の追い込みですか?」

 

ジュンコ先生
「生まれてきた意義を全うするチャンスよ。
ヒトには、一生をかけてヤルべき特別な“仕事”がある
(第3138話参照)
この方々にも、まだその仕事をする時間は残されている、
そう思ったのよ」

 

絆音
「・・・」

 

ジュンコ先生
「以前『フォー・エイジング』の記事のとき、
お話したように、
若い時よりも年をとった方が、
命の期限はクリアになってくる。
『命の期限が迫る』ことで、
追い込みがかかってくるはず。
だから、チャンス!なのよ」

 

絆音
「あぁ、思い出して来ました。
一生をかけてヤルべき特別な仕事って
『本当の自分に出会うこと』
自分自身のコンプレックスや、
ネガティブな感情に向かいあい、解消し、
その先にある
“大いなる自己への愛”を手に入れること。
そうやって、
「自分の役に立つ」
ことは、
「人の役に立つことができる」・・・でしたね」

 

ジュンコ先生
「絆音ちゃん!さすが!
ブログの愛読者ね(笑)」

 

絆音
「あの記事、なかなか、
自分と重ね合わせることはできなかったのですが
でも、すごく、心に残っているんです。
特に、
『仕事を思い出して、
一歩踏み出せば、天の助けが加わる』
というところ。
あぁ、そうなんだって」

 

ジュンコ先生
(うなずき、微笑)

 

絆音
「でも、認知症の方って、
意識が・・・もう、
自分のこともわからなくなっているわけでしょ?
それでも、チャンスはあるのですか?」

 

ジュンコ先生
「ええ、もちろん。
認知症になってまで、
追い込みをかけているわけだから」

 

絆音
「え?意味がわからない」

 

ジュンコ先生
「認知症にも、意味があるケースが多いの。
“仕事”の一環として、
病気になる場合もあるってこと。
ワタシの母が、いい例ね。
認知症になって、ラスト、
父と正気だったら、
絶対できなかったような大ゲンカをして、
お互いの悪いモノを消しあって、
晴れ晴れと(微笑)亡くなったんだもん。
最期には、天の助けが加わって、
大仕事をやってのけたわ。
(第3303話参照)
2人の娘に、
たくさんの“財産”を残してくれた」

 

絆音
「あぁ、そうでしたねぇ」

 

ジュンコ先生
「施設で出会ったご老人たちにも、
仕事のチャンスはある。
でも、そのチャンスを活かすには、
『一歩を踏み出す』
きっかけ
そして、サポート、ヘルプが必要なの」

 

絆音
「でも、正直、
自分のことも一人でできなくなった要介護者に対し、
『仕事を果たすための、追い込みのチャンス』だ、
なんて思えるヒトっていないでしょう!?」

 

ジュンコ先生
「そうね。
だから『敬老学』が必要だと思ったの。
老いというモノをどう捉えるか?
根本的な部分の見直しが重要と感じたのよ」

 

ミニ・ミニ ボイス

筋膜の本
「アナトミー・トレイン」
見ていただきながら、
ダンスにおけるカラダ使いを解説すると、
皆さん、グンと変わる!
すごーい!
色んな勉強しておいて良かったぁ。

 

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2016-04-24 | Posted in another point of viewNo Comments » 
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